concept

 

周りとの距離をテーマに制作しています。

日常の風景や情景を観察すると、一歩引いて観てしまう事があります。それと同時に、自分の存在価値や自分が立っている位置を考えてしまいます。鑑賞者が作品を観て、以前どこかで感じた記憶とのリンク・共有、または私が想像もしない感覚を与えられたらと思っています。

また素材として蜜蝋を使用しています。アクリル絵具で描いた画面に蜜蝋を流し込み、その上に油彩で描画。蜜蝋によって下層と微妙な距離感が生まれます。そして通常の絵具とは違う何とも言えない独特な表情を見せてくれます。

 

 

写真を使う理由

自分がみた光景を絵のモチーフにしていますが、カメラを使うことで無意識にいい構図やアングルを切り取っているように思います。それは自分の意識だけでなく外部からの刺激によって成り立ちます。またその背景には、気づかないうちに現代社会の膨大な情報によって支配されていることがあると思います。

 

カメラのシャッターが下りる(幕が下りる)ことが、作品画面で言うと蜜蝋がフィルター代わりとなっていると同時に、蜜蝋特有の乳白層は、どこかで見た光景などと想像する、曖昧な記憶とも結びつきます。蜜蝋によって感じるのは記憶の曖昧だけでなく、その光景との微妙な距離感でもあるのではないでしょうか。

 

上記の考えに付け加える。